ピルの副作用・熱(微熱)の原因と対処法

公開日
2019.04.24
更新日

うーん、ピルを飲み始めてから、なぜか微熱がずっと続いてる……。これって副作用?風邪?それとも……まさか、妊娠!?

お困りのようですね!でも大丈夫、ピルを飲むことによって起こる微熱は、よくある副作用のうちの一つですよ!

本当ですか!?でも、もしかしたら妊娠の初期症状の熱なのかも……って考えると、やっぱり不安です~!

それなら今回は、低用量ピルやアフターピルの副作用で起こる熱の症状について詳しく紹介します!妊娠による熱との違いや、対処法についても見ていきましょう!

ピルを飲んで数日経つと、微熱が出ることがあります。この微熱は、ピルの副作用によるものです。微熱の副作用は、低用量ピルに限らず、アフターピルの場合でも起こります。

今回は、ピルを飲むことによって起こる熱の原因や症状について紹介します。妊娠による発熱との見分け方や、対処法についても勉強しましょう。

ピルを飲むと発熱することがある

体温計のイメージ画像

ピルによる発熱は、全体のピルユーザーのうち約0.2%の女性に起こる副作用です。頭痛や吐き気などの症状に比べると、起こる確率は低いといえます。

一般的に、ピルの副作用で熱が出る場合は、36℃後半から37℃前半の微熱です。熱の症状は、ピルの服用を始めた後、2か月から3か月ほどすれば自然と治まっていくので、過度に心配する必要はありません。

37℃後半以上の高熱が出た場合は、風邪など他の病気による発熱の可能性が高いです!高熱が出た場合は、すぐお医者さんに相談しましょう。

ピルによる発熱はホルモンバランスの乱れが原因

体調不良な女性のイメージ画像

ピルで起こる発熱の原因は、ホルモンバランスの乱れです。

ピルを飲むと、女性の体内にある卵胞ホルモンが減り、黄体ホルモンが増えます。卵胞ホルモンと黄体ホルモンは、どちらも女性ホルモンの一種で、ピルにも含まれている成分です。

ピルを飲むと、一時的にホルモンバランスに乱れが生じます。ホルモンバランスが乱れると、黄体ホルモンの分泌量が、卵胞ホルモンの分泌量を上回る場合があります

なんで黄体ホルモンが卵胞ホルモンの量を上回ることで、熱が出てしまうんですか?

まず、黄体ホルモンには基礎体温を上げる働きがあります!そのせいで身体がほてって、熱っぽくなってしまうんです。

そうなんだ!じゃあ、卵胞ホルモンは?

卵胞ホルモンには、逆に基礎体温を下げる働きがあります。でも、黄体ホルモンが卵胞ホルモンの量を上回ってしまうと、体温が下がりにくくなってしまうんですね。

なるほど……!ピルで起こる発熱には、こういう原因があったんだ~。

ピルによる熱と妊娠による熱の違いは?

体温計のイメージ画像

ピルを服用していて熱が出ると、「まさか妊娠の初期症状!?」と心配になりますよね。ピルの副作用と妊娠の初期症状は、眠気や倦怠感といった共通の症状も多く、区別がつきづらいものです。

ピルによる熱と、妊娠による熱を見分ける唯一の方法は、ズバリ消退出血の有無を確認することです。

通常、ピルの休薬期間に入ると、消退出血が起こります。しかし、もし妊娠しているなら、消退出血はありません

熱の症状の原因が、副作用か妊娠かを見極めるには、休薬期間を待ち、出血の有無を確認するのが一番でしょう。

ただし、妊娠による着床出血を消退出血と勘違いすることもあるので、見分けるのはなかなか難しいのが現状です……。心配な場合は必ずお医者さんに診てもらいましょう!

ピルで熱が出た場合の対処法

薬のイメージ画像

ピルで熱が出た場合、以下の対処法で乗り切りましょう。

ピルで熱が出た場合の対処法
  1. 市販薬を服用する
  2. ピルの種類を変える

それぞれの対処法について、順番に見紹介します。

【対処法1】市販薬を服用する

ピルの副作用で熱が出たら、市販の風邪薬を飲んで対処しましょう。

基本的に、ピルと風邪薬は併用しても問題ないとされています。風邪薬と一緒に飲むことで、避妊効果が落ちることもありません

ただし、風邪薬の中にも、ピルとの併用には注意が必要な薬も存在します……!飲む前に、併用しても大丈夫な成分かどうかをよく確認してみましょう!

【対処法2】ピルの種類を変える

熱の副作用がどうしても気になる場合は、いっそピルの種類を変えてみるのがおすすめです。

え?でも、熱の副作用ってどのピルにもあるものなんじゃないの?

ピルによって引き起こされる副作用は、服用する本人との相性によるところも大きいんです!

相性?

たとえば、私は前にマーベロンを飲んで熱が出てしまいましたが、トリキュラーに変えたらすぐに治まりました!こんなふうに、一人ひとりの体質によって、副作用の起こりやすいピルと起こりにくいピルがあるんですよ!

なるほど!それなら確かに、ピルを変えてみるというのも一つの手ですね!

どのピルで副作用が起きてしまうかは、実際に飲んでみるまで分かりません。気になる副作用がある場合は、種類を変えて別のピルにチャレンジしてみるとよいでしょう。

微熱が出やすいピルってあるの?

ヤーズは、ピルの中でもっとも熱が出る可能性の高いピルです。

ヤーズには、ドロスピレノンという黄体ホルモンが含まれています。ドロスピレノンは、他の黄体ホルモンに比べて、もっとも活発に働くホルモンです。そのため、ヤーズを飲むと体温が上がりやすくなってしまうのです。

ヤーズの他に、マーベロンやアンジュなども、微熱が起きやすいピルです。第1世代をのぞく、以下の3世代(第2世代、第3世代、第4世代)は微熱が起こりやすいでしょう。ピル選びの際には参考にしてみてください!

まとめ

ピルを飲むと、まれに微熱の副作用があらわれます。副作用で起こる熱は、36℃後半から37℃前半の微熱で、2か月から3か月もすれば徐々に治まります

ピルによる熱と妊娠による熱の違いは、消退出血の有無です。もし、休薬期間になっても消退出血がなかった場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。

副作用による熱は、市販の風邪薬を飲んだり、ピルの種類を変えたりすることで対処できます。自分に合った対処法で、快適なピルライフを送りましょう。

参考文献・参考サイト

ピルの副作用・熱(微熱)の原因と対処法は、以下のサイトや資料を参考に作成しました。

  1. 参考:経口避妊薬(OC)の安全性についてのとりまとめ / 厚生労働省
  2. 参考:【産婦人科医監修】熱っぽい(微熱や寒気) / 妊娠・出産・マタニティ情報サイト – ニンプス
  3. 参考:ファボワール28を服用中熱が… / いけした女性クリニック銀座