トリキュラー

緊急避妊!トリキュラーをアフターピルとして代用する方法

このページでは、トリキュラーをアフターピルとして代用する方法について詳しく説明します。緊急避妊が成功したかどうかの判断基準や、服用後に戻してしまった場合の対処法などについても見ていきましょう。

トリキュラーでアフターピルの代用ができる!?

避妊に失敗してしまった場合、トリキュラーをアフターピルとして代用することが可能

緊急避妊といえば、病院でアフターピル(緊急避妊ピル・あとピル)を処方してもらい、服用する方法が主流です。

しかし、「仕事で病院に行けない」、「手に入るまで時間がかかる」、「値段が高い」などの問題があります。対処までの時間がかかればかかるほど、妊娠の確率が高まってしまいます

そんな時、手元にトリキュラーがあれば、アフターピルとして代用することが可能です!

緊急避妊とは?

緊急避妊とは、避妊に失敗した後、緊急的に妊娠を回避できる最後の避妊手段

緊急避妊とは、避妊に失敗した後、緊急的に妊娠を回避できる最後の避妊手段です。

よく「モーニングアフターピル」という言葉を耳にするかと思いますが、翌朝ピルを飲めば大丈夫、というわけではありません。緊急避妊では、性交した後の経過時間が重要です。性交後72時間以内に、なるべく早く緊急避妊薬を服用します。

緊急避妊薬として用いられるのは、黄体ホルモンを主成分としたホルモン製剤です。日本において、避妊目的で認可されているのは、ノルレボ錠を使用した方法のみです。

アフターピル(緊急避妊薬)の仕組み

緊急避妊薬として、ノルレボ錠0.75mgを2錠、性交後72時間以内に服用する

緊急避妊をする時は、性交後72時間以内に、ノルレボ錠0.75mgを2錠、服用します。

ノルレボ錠には、1錠にレボノルゲストレルが0.75mg含まれています。1回に2錠服用することにより、1.5mgのレボノルゲストレルを体内に取り込むことになります。服用後5日から7日は、排卵が抑制されます。排卵が抑制されている間、進入していたすべての精子は、受精能力を失います。また、着床を阻害する効果があるとされています。

緊急避妊薬を飲むと、受精卵が着床せず、ほぼ100%の確率で望まない妊娠を避けられるよ!

トリキュラーがアフターピルの代わりになる理由

結論からいうと、トリキュラーで緊急避妊を行うことは、理論上は可能です。

日本で認可されている緊急避妊薬は、ノルレボ錠だけです。ノルレボ錠に含まれているレボノルゲストレルは、低用量ピルであるトリキュラーの成分の1つです。トリキュラーの黄色の錠剤は、レボノルゲストレルを一番多く含んでいます。トリキュラーをアフターピルとして使う場合、トリキュラーの黄色の錠剤を使用し、レボノルゲストレル量の調整をしながら飲みます。

トリキュラーを飲むタイミングは、ヤッペ法の時間間隔と同じです。ヤッペ法では、ホルモン含有量の多いプラノバール(中用量ピル)を4錠、使用します。アフターピルとして低用量ピルを代用する際は、使用する錠剤の数が増えます。

トリキュラーをアフターピルとして使う場合、黄色を4錠ずつ使用するので、計8錠、使用します。つまり、72時間以内に黄色を4錠飲み、12時間後に黄色を4錠、服用することになります。

同じヤッペ法でもプラノバールとトリキュラーでは服用する錠剤の数が異なる

トリキュラーでの緊急避妊法は、ノルレボ錠の理論にならってレボノルゲストレルの量を調整し、ヤッペ法の時間間隔で服用します。しかし、あくまで代用法として行う緊急避妊法だということを忘れないようにしましょう。

トリキュラーで緊急避妊する方法

トリキュラーをアフターピルとして使う場合、効果を得るためには飲む錠剤の種類と時間帯を守ることが大切

ここからは、低用量ピルであるトリキュラーで、緊急避妊薬とほぼ同一の効果を得るための方法を紹介します。確実な避妊効果を得るためにも、飲む錠剤の種類と、錠剤を服用する時間帯をしっかり守りましょう。

また、飲み方についての詳しい方法についても説明していきます。

トリキュラーの成分について

トリキュラーには、「トリキュラー錠21」「トリキュラー錠28」の2種類があります。

トリキュラー錠21とトリキュラー錠28
トリキュラー錠21とトリキュラー錠28

トリキュラー錠21
  • 赤褐色6錠+白色5錠+淡黄褐色10錠=21錠のもの
トリキュラー錠28
  • 赤褐色6錠+白色5錠+淡黄褐色10錠+白色7錠=28錠のもの

2つのタイプのいずれも、赤褐色・白色・淡黄褐色が、それぞれ同じ数ずつ入っています。28錠タイプに含まれる、大きな白色の7錠は、飲み忘れを防止するための”偽薬”です。

赤褐色・白色・淡黄褐色、それぞれの1錠あたりのレボノルゲストレル量を比較してみましょう。

緊急避妊には淡黄褐色のトリキュラー錠を使用する
赤褐色・白色・淡黄褐色の各1錠あたりに
含まれるレボノルゲストレル量
赤褐色
(1~6日目用)
0.05mg
白色
(7~11日目用)
0.075mg
淡黄褐色
(12~21日目用)
0.125mg

シートの12番目から21番目の淡黄褐色が、トリキュラーで緊急避妊する際に用いる「黄色の錠剤」です。この黄色の錠剤が、レボノルゲストレルを一番多く含んでいます。他の色の錠剤では、レボノルゲストレルの含有量・錠剤の数ともに足りません。緊急避妊薬として代用するのであれば、黄色い錠剤を使用しましょう

トリキュラーでの緊急避妊法

トリキュラーをアフターピルとして使う場合、性交から72時間以内に黄色い錠剤を4錠、さらにそれから12時間後に、黄色い錠剤を4錠飲む

ここでは、トリキュラーを使った緊急避妊法を詳しく説明していきます。

トリキュラーを使った緊急避妊法
  • 使うもの
    トリキュラーの黄色い錠剤8錠(12日目から21日目用であれば、成分量はすべて同じ)
  • ポイント
    1回目を飲んでから12時間後に2回目を飲むこと
  • 服用方法
    1回目:性交から72時間以内に、黄色い錠剤を「4錠」飲む
    2回目:1回目から12時間後に、黄色い錠剤を「4錠」飲む

トリキュラーを飲むタイミングは、食前でも食後でも、どちらでも構いません。水かぬるま湯で飲みましょう。大切なのは、12時間後の2回目の服用を忘れないことです。

万が一、飲んだトリキュラーをもどしてしまった場合は、薬の効果が得られなくなる可能性があります。追加で飲むかどうか判断が難しいので、この場合は医療機関に相談しましょう。

トリキュラーでの緊急避妊は成功するの?

トリキュラーでの緊急避妊の成功率はほぼ100%

トリキュラーを用いた緊急避妊は、理論上、成功するといえます

トリキュラーの黄色い錠剤を4錠飲むと、エチニルエストラジオール0.12mgとレボノルゲストレル0.5mgを摂取できます。この服用量は、病院で処方される緊急避妊薬とほぼ同量です。しかし、レボノルゲストレルの含有量に注目すると、0.5mgの差異があります。

緊急避妊法の成功率はほぼ100%だけど、まれに妊娠が成立する可能性も……。個人で服用する場合は、特に注意してね。

普段トリキュラーを飲んでいない人にも効果アリ!

トリキュラーによる緊急避妊法は、普段ピルを使っていない人でも有効な方法

トリキュラーによる緊急避妊法は、普段ピルを使っていない人にも有効な方法です。

トリキュラーは、多くの医療機関でも取り扱いが多く、手に入りやすいピルです。何かあったときのために、事前に用意しておくとよいでしょう。緊急避妊薬よりも安価なうえ、すぐに病院に行くことができないときでも対応できるようになります。

あくまで緊急中の緊急手段!代用という点を忘れずに

トリキュラーによる緊急避妊は、あくまで代用法。確実な緊急避妊は医師の診察が必須

ただし、トリキュラーによる緊急避妊は認可されておらず、あくまで代用法です。緊急避妊薬を正確に服用すると、成功率はほぼ100%といわれています。ですが、およそ2%は失敗の可能性があります

望まない妊娠を避けるためにも、後日、きちんと医療機関で検査してもらいましょう。

緊急避妊の成功は「消退出血」があった?なかった?で判断

緊急避妊の成功は消退出血の有無で判断する

緊急避妊法をとったあと、本当に成功しているのかどうか気になりますよね。ピルを服用したタイミングが、排卵前か排卵後かによって、消退出血に違いがあります。ここからは、緊急避妊の成功・失敗の判断について、詳しく説明していきます。

服用後、消退出血が3週間以内に起こる

緊急避妊のあとに消退出血がくれば成功と考えて良い

一般的に、緊急避妊の後、消退出血がくれば成功と考えてよい、といわれています。

消退出血とは、子宮内膜が剥がれ落ちた際に膣から排出される出血のことです。たとえるなら、子宮内膜は赤ちゃんのベッドです。ベッドがなければ着床できず、妊娠は成立しません。ベッドを薬によって崩すことで、生理(消退出血)として身体の外に出てきます。

避妊成功のサインが消退出血である理由は、ベッドがしっかり崩されて出てきたかどうか確認するためなのです。

ヤッペ法による緊急避妊後に消退出血が起こる時期

トリキュラーでの緊急避妊法を行った後、ほとんどの場合、1週間前後で消退出血が起こります。消退出血の出現には、個人差があります。3日後にきた人もいれば、3週間後にきた人もいます。

服用のタイミングによって消退出血の時期や量が異なる

服用のタイミングによって消退出血の時期や量が異なる

ピルを服用したのが排卵日の前か後かによって、消退出血には2つの違いがあります。

1つ目は、消退出血の時期です。

消退出血の時期
  • 排卵前(3日から3週間で消退出血が起こる)
  • 排卵後(通常の生理日あたりで消退出血が起こる)

2つ目は、消退出血の量です。

消退出血の量
  • 消退出血の量が少ない(排卵日直後)
  • 通常の生理くらいの量(排卵日から日数が経過している)

消退出血とは、子宮内膜が剥がれ落ちたものです。ピルを飲むと、意図的に生理を起こさせることができます。

排卵後すぐだと、子宮内膜が育っている途中なので、剥がれ落ちる子宮内膜は少なくなります。つまり、排卵後すぐにピルを服用すると、消退出血が少ないのです。

排卵日から日数が経過していると、子宮内膜は育ち切っている状態です。そのため、剝がれ落ちる子宮内膜も多くなるので、排卵から日数が経過している場合の消退出血は、いつもの生理と同じくらいの出血量となります。

トリキュラー服用後、3週間が経過しても消退出血が起こらない場合、妊娠している可能性が高いです。妊娠検査薬で確認をするほか、医療機関で検査をしてもらいましょう。

トリキュラーをアフターピルとして使う時の注意点

緊急避妊のために用いたトリキュラーでも副作用は起こる

トリキュラーを緊急避妊のために使用する際、副作用があるのか気になりますよね。

基本的には、通常の避妊目的で服用する際に起こるトリキュラーの副作用と、大差ありません。長期間の服用ではないので、血栓症のリスクは低くなります。最低限、覚えておきたい副作用について説明していきます。

緊急避妊で飲んでも副作用は起こるの?

緊急避妊を目的として飲んでも、まれに気分が悪くなったり、戻してしまったりすることがある

個人差がありますが、気持ちが悪くなったり、まれに戻したりしてしまうことがあります

認可されているノルレボ錠は、比較的、副作用が少ないといわれています。トリキュラーを緊急避妊薬として使用する際は、ヤッペ法の飲み方で服用します。ノルレボ錠を服用するよりも、副作用が出やすいと考えていいでしょう

ヤッペ法で服用した場合、悪心が50.1%、嘔吐が14.8%出現したというデータがあります。わずかですが、下腹痛、頭痛、だるさ、下痢なども訴えがありました。

こうした副作用が起こるのは、ホルモンバランスが急激に変わった影響で、身体がビックリしちゃうからなの。

注意したいのは、ピルを飲んだ後、すぐ吐いてしまった時です。

トリキュラーを吐いてしまったら?


ピルを服用してから2時間以上が経過していれば、レボノルゲストレルは十分、吸収されています服用から2時間以内に吐いてしまった場合は、追加で飲む必要があります。

ただし、個人で利用していると、「追加で服用する」という判断がしにくいかもしれません。予備の錠剤が手元にない場合も含め、吐いてしまった際は医療機関に相談し、事情を話すことがベストです。

避妊に成功したかどうか、分からないまま過ごすのは不安だよね。望まない妊娠を避けるためにも、緊急避妊薬の正しい服用法と対処法を知っておこう!

トリキュラーをアフターピルとして使う方法まとめ

トリキュラーは、緊急避妊法として活用することができます

トリキュラーをアフターピルとして使う場合は、性交から72時間以内に黄色の錠剤を4錠飲み、12時間後にまた黄色の錠剤を4錠飲みます

緊急避妊に成功したかどうかは、消退出血の有無で判断できます。消退出血が起こるタイミングは、服用から3日後や3週間後など、人によってさまざまです。

トリキュラーで緊急避妊を行った場合、吐き気や頭痛、下痢などの副作用があらわれることがあります。トリキュラーを飲んでから2時間以内に戻してしまった場合は、追加で服用を行ってください。

「トリキュラーで緊急避妊したから大丈夫」などとは考えず、服用後は念のため、医療機関で診てもらいましょう。

参考文献・参考サイト

緊急避妊!トリキュラーをアフターピルとして使う方法は、以下のサイトや資料を参考に作成しました。